MetaTrader 4(MT4)を使った自動売買やインディケーター作成には、MQL4言語が必要です。
今回は、その中でも特に重要なテクニカル指標である「iCCI関数」について、初心者向けに解説します。
このガイドを読めば、iCCI関数の基本的な使い方やパラメータ設定について理解できるようになりますよ。
iCCI関数とは?
iCCI関数は、CCI(商品チャネル指数)を計算するための関数です。
CCIは、価格がその統計的平均からどれだけ離れているかを示す指標で、市場の過熱感を測るのに役立ちます。
例えば、CCIが100を超えると買われ過ぎ、-100を下回ると売られ過ぎと判断されることが多いです。
この関数を使うことで、トレーダーは相場の状況をより正確に把握することができますよ。
iCCI関数の基本的な構文
まず、iCCI関数の基本的な構文を確認しましょう。
double iCCI(string symbol, int timeframe, int period, int applied_price, int shift);
各パラメータの意味は次の通りです:
- symbol:通貨ペアのシンボル名。NULLを指定すると現在のチャートの通貨ペアが使用されます。
- timeframe:時間枠。0を指定すると現在のチャートの時間枠が使用されます。
- period:計算期間。CCIを計算するための期間(バーの数)です。
- applied_price:適用価格。価格の種類を指定します。例:PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN(始値)など。
- shift:シフト数。現在のバーから何本前のバーの値を取得するかを指定します。
iCCI関数の使い方
例えば、14期間の終値を基にCCIを計算する場合、以下のようなコードになります。
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
このコードでは、現在のチャートで14期間の終値を基にCCIを計算し、その値を取得します。
このようにiCCI関数を使用することで、トレードのタイミングを計ることができますね。
具体的な利用例
例えば、CCIを使ってトレンドを確認する場合、CCIが100以上のときに買いエントリー、-100以下のときに売りエントリーとすることが一般的です。
double cci_now = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci_now > 100) {
// 買いエントリー
} else if (cci_now < -100) {
// 売りエントリー
}
このようにして、CCIを基にしたエントリーポイントを見つけることができますよ。
適用価格の種類
iCCI関数では、適用価格として以下の種類を指定できます。
- PRICE_CLOSE:終値
- PRICE_OPEN:始値
- PRICE_HIGH:高値
- PRICE_LOW:安値
- PRICE_MEDIAN:(高値+安値)÷2
- PRICE_TYPICAL:(高値+安値+終値)÷3
- PRICE_WEIGHTED:(高値+安値+終値+終値)÷4
これらの価格の種類を理解することで、適切な価格を選択してCCIを計算することができますね。
iCCI関数の基本的な構文
iCCI関数は、MQL4でCCI(商品チャネル指数)を計算するために使用される関数です。この関数を使うことで、マーケットのトレンドを分析し、売買のタイミングを見極めることができますね。ここでは、iCCI関数の基本的な構文について詳しく説明します。
iCCI関数の構文は次の通りです:
double iCCI(string symbol, int timeframe, int period, int applied_price, int shift);
それでは、各パラメータが何を意味するのか見ていきましょう。
- symbol:通貨ペアのシンボル名。例えば、「EURUSD」などです。NULLを指定すると、現在のチャートの通貨ペアが使用されますよ。
- timeframe:時間枠です。例えば、1分足(M1)や1時間足(H1)などの時間軸を指定します。0を指定すると、現在のチャートの時間枠が使用されます。
- period:CCIの計算期間。例えば、14期間など、CCIを計算するためのバーの数を指定します。
- applied_price:適用価格。以下のような種類があります:
- PRICE_CLOSE(終値)
- PRICE_OPEN(始値)
- PRICE_HIGH(高値)
- PRICE_LOW(安値)
- PRICE_MEDIAN(中央値)
- PRICE_TYPICAL(代表値)
- PRICE_WEIGHTED(加重終値)
- shift:シフト数です。これは、現在のバーから何本前のバーのCCIを取得するかを指定します。例えば、0は現在のバー、1は1本前のバーのCCIを取得します。
symbolの使い方
symbolパラメータは、どの通貨ペアのデータを使ってCCIを計算するかを指定します。例えば、EURUSDやUSDJPYなどの通貨ペアを指定できます。
このパラメータにNULLを指定すると、現在表示しているチャートの通貨ペアが使用されますよ。これにより、複数の通貨ペアを扱う場合でも、コードの変更を最小限に抑えることができます。
例えば、EURUSDのCCIを計算したい場合は、次のように指定します:
double cci_value = iCCI("EURUSD", 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
このようにして、特定の通貨ペアのCCIを簡単に取得することができます。
timeframeの設定
timeframeパラメータは、CCIを計算するための時間枠を指定します。これは、1分足(M1)、5分足(M5)、1時間足(H1)、日足(D1)など、チャートの時間軸に対応しています。
例えば、1時間足のデータを使用してCCIを計算したい場合は、次のように指定します:
double cci_value = iCCI(NULL, PERIOD_H1, 14, PRICE_CLOSE, 0);
timeframeに0を指定すると、現在のチャートの時間枠が使用されます。これにより、動的に時間枠を変更することが可能になります。
periodとapplied_priceの選択
periodパラメータは、CCIを計算するための期間を指定します。これは、何本のバー(ローソク足)を使って平均を取るかを決めます。一般的には14や20がよく使われます。
applied_priceパラメータは、どの価格を基にCCIを計算するかを指定します。選択肢には、終値(PRICE_CLOSE)、始値(PRICE_OPEN)、高値(PRICE_HIGH)、安値(PRICE_LOW)などがあります。
例えば、14期間の終値を基にCCIを計算する場合、次のようになります:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
適用価格の選択によって、CCIの値が異なる場合がありますので、トレードスタイルに合わせて最適な値を選びましょう。
shiftの使い方
shiftパラメータは、現在のバーから何本前のバーの値を取得するかを指定します。これは、過去のデータを基に分析を行う際に使用します。
例えば、2本前のバーのCCIを取得したい場合は、次のように指定します:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 2);
shiftを使うことで、過去の値を簡単に取得でき、トレード戦略の検証やバックテストに役立ちますね。
具体的な使用例
最後に、iCCI関数を使った具体的なコード例を紹介します。ここでは、14期間の終値を基に現在のCCIを計算し、その値を出力するコードを示します:
void OnStart() {
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
Print("現在のCCI値: ", cci_value);
}
このコードをMT4に実装することで、現在のCCI値を簡単に確認することができます。トレードの判断材料として、ぜひ活用してくださいね。
パラメータの詳細
iCCI関数には、以下のパラメータが使用されます:
- symbol:計算対象の通貨ペア名(例:EURUSD)。
- timeframe:時間枠(例:0は現在のチャートの時間枠)。
- period:CCIの計算期間(例:14)。
- applied_price:適用価格。例えば、終値(PRICE_CLOSE)、始値(PRICE_OPEN)、高値(PRICE_HIGH)、安値(PRICE_LOW)などがあります。
- shift:シフト数。0は現在のバー、1は1本前のバーのCCIを取得します。
symbol:通貨ペア名
symbolは、計算対象となる通貨ペアの名前を指定するパラメータです。
例えば、USDJPYやEURUSDなどのように、取引したい通貨ペアのシンボル名を指定します。
このパラメータは、文字列型で記述されます。もし現在表示しているチャートの通貨ペアを使いたい場合は、「NULL」を指定します。
例えば、次のように記述します:
double cci_value = iCCI("EURUSD", 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
この例では、EURUSDの14期間のCCIを計算しています。もし通貨ペアを変更したい場合は、”EURUSD”の部分を別の通貨ペア名に変更します。
このパラメータが正しく指定されていないと、計算結果が正確でない可能性があるので注意が必要ですよ。
timeframe:時間枠
timeframeは、CCIを計算する際の時間枠を指定するパラメータです。
例えば、1時間足(H1)、日足(D1)、5分足(M5)など、異なる時間枠を指定できます。
時間枠は、MQL4で定義されている定数を使用します。例えば、M1(1分足)、M5(5分足)、H1(1時間足)、D1(日足)などがあります。
このパラメータは整数型で、現在のチャートの時間枠を使用する場合は「0」を指定します。例えば、次のように記述します:
double cci_value = iCCI(NULL, PERIOD_H1, 14, PRICE_CLOSE, 0);
この例では、1時間足の14期間のCCIを計算しています。特定の時間枠を指定することで、異なるトレンドを確認できますね。
時間枠を変更することで、短期から長期までのトレンドを把握することができますよ。
period:計算期間
periodは、CCIの計算に使用する期間(バーの数)を指定するパラメータです。
例えば、14期間や20期間など、任意の数値を指定します。
このパラメータは、CCIの計算に使用するデータの量を決定します。例えば、14を指定すると、直近14本のバーを使用してCCIを計算します。
期間を短くすると、短期的なトレンドを捉えることができ、期間を長くすると長期的なトレンドを確認することができます。
例えば、次のように記述します:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 20, PRICE_CLOSE, 0);
この例では、20期間のCCIを計算しています。計算期間を変更することで、異なるトレンドを捉えることができますね。
適切な期間を選択することが、CCIの正確なトレンド分析に繋がりますよ。
applied_price:適用価格
applied_priceは、CCIの計算に使用する価格の種類を指定するパラメータです。
例えば、終値(PRICE_CLOSE)、始値(PRICE_OPEN)、高値(PRICE_HIGH)、安値(PRICE_LOW)など、様々な価格を指定できます。
このパラメータは、MQL4で定義されている定数を使用します。例えば、PRICE_CLOSE(終値)、PRICE_OPEN(始値)、PRICE_HIGH(高値)、PRICE_LOW(安値)などがあります。
例えば、次のように記述します:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_HIGH, 0);
この例では、高値を使用して14期間のCCIを計算しています。適用価格を変更することで、異なる視点から市場を分析することができますよ。
適用価格を正しく指定することが、CCIの正確な計算に繋がります。
shift:シフト数
shiftは、CCIの計算に使用するバーの位置を指定するパラメータです。
例えば、0は現在のバー、1は1本前のバーのCCIを取得します。
このパラメータは、過去のバーのCCIを取得する場合に使用されます。例えば、次のように記述します:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 1);
この例では、1本前のバーを使用して14期間のCCIを計算しています。シフト数を変更することで、過去のデータを基にした分析が可能になりますよ。
シフト数を正しく指定することで、過去のトレンドを確認し、将来のトレンドを予測することができます。
CCIの利用例
例えば、CCIを使ってトレンドを確認する場合、CCIが100以上のときに買いエントリー、-100以下のときに売りエントリーとすることが一般的です。
このような使い方は、CCIが市場の過熱感を示すため、極端な値が出た時にトレンドの反転が期待できるからです。
具体的な例を以下に示しますので、初心者の方でも理解しやすいように説明していきますね。
実際のトレードでどう活用するのか、コードを交えながら見ていきましょう。
基本的なエントリーとエグジットの例
まずは基本的なエントリーとエグジットのルールを説明します。
買いエントリーの場合、CCIが-100以下から100以上に戻るタイミングで行います。
逆に、売りエントリーの場合はCCIが100以上から-100以下に戻るタイミングで行います。
この方法はトレンドの反転を狙うため、短期的な利益を狙うトレーダーに適しています。
以下のコードは、14期間のCCIを使ったシンプルなエントリー例です:
double cci1 = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 1);
double cci2 = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 2);
if (cci2 < -100 && cci1 > -100) {
// 買いエントリー
OrderSend(Symbol(), OP_BUY, 0.1, Ask, 3, 0, 0, "CCI Buy", 0, 0, clrGreen);
}
if (cci2 > 100 && cci1 < 100) {
// 売りエントリー
OrderSend(Symbol(), OP_SELL, 0.1, Bid, 3, 0, 0, "CCI Sell", 0, 0, clrRed);
}
応用的なエントリーとフィルターの使用
基本的な使い方に慣れたら、他のテクニカル指標と組み合わせて精度を高めましょう。
例えば、移動平均線やMACDを併用することで、トレンドの確認やエントリータイミングの精度が向上します。
以下の例は、移動平均線を使ってトレンド方向を確認しながらCCIを使ったエントリーを行うものです:
double ma = iMA(NULL, 0, 50, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0);
double cci = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci < -100 && Close[1] > ma) {
// 移動平均線上での買いエントリー
OrderSend(Symbol(), OP_BUY, 0.1, Ask, 3, 0, 0, "MA CCI Buy", 0, 0, clrGreen);
}
if (cci > 100 && Close[1] < ma) {
// 移動平均線下での売りエントリー
OrderSend(Symbol(), OP_SELL, 0.1, Bid, 3, 0, 0, "MA CCI Sell", 0, 0, clrRed);
}
リスク管理とパラメータ調整
トレードではリスク管理が非常に重要です。CCIを使ったエントリーでもストップロスやテイクプロフィットを設定しておきましょう。
以下の例では、ストップロスとテイクプロフィットを設定しています:
double cci = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
double sl = 50 * Point;
double tp = 100 * Point;
if (cci < -100) { // ストップロスとテイクプロフィットの設定 OrderSend(Symbol(), OP_BUY, 0.1, Ask, 3, Ask - sl, Ask + tp, "CCI Buy", 0, 0, clrGreen); } if (cci > 100) {
// ストップロスとテイクプロフィットの設定
OrderSend(Symbol(), OP_SELL, 0.1, Bid, 3, Bid + sl, Bid - tp, "CCI Sell", 0, 0, clrRed);
}
リスク管理を徹底することで、トレードの安全性が高まりますよ。
市場の変化に応じたパラメータの調整
市場の状況は常に変化していますので、CCIの期間や他のパラメータを定期的に見直すことが大切です。
例えば、ボラティリティが高い市場では、短期間のCCIを使用する方が良い場合があります。
逆に、安定した市場では長期間のCCIが有効です。
以下の例では、異なる期間のCCIを使用しています:
double cci_short = iCCI(NULL, 0, 10, PRICE_CLOSE, 0);
double cci_long = iCCI(NULL, 0, 20, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci_short > 100 && cci_long > 100) {
// 短期間と長期間のCCIが共に買いサイン
OrderSend(Symbol(), OP_BUY, 0.1, Ask, 3, 0, 0, "Dual CCI Buy", 0, 0, clrGreen);
}
if (cci_short < -100 && cci_long < -100) {
// 短期間と長期間のCCIが共に売りサイン
OrderSend(Symbol(), OP_SELL, 0.1, Bid, 3, 0, 0, "Dual CCI Sell", 0, 0, clrRed);
}
市場の動向に応じてパラメータを調整することで、より柔軟なトレードが可能になりますね。
具体的なトレードシナリオの構築
最後に、具体的なトレードシナリオを構築してみましょう。
例えば、CCIと他のインディケーターを組み合わせた戦略を考えます。
ここでは、CCIと移動平均線(MA)を使ったシナリオを紹介します。
まず、移動平均線が上向きの場合にのみ買いエントリーを検討し、移動平均線が下向きの場合にのみ売りエントリーを検討するというルールを設定します。
以下はその具体的なコードです:
double ma = iMA(NULL, 0, 50, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, 0);
double cci = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci < -100 && Close[1] > ma) {
// 移動平均線上での買いエントリー
OrderSend(Symbol(), OP_BUY, 0.1, Ask, 3, 0, 0, "MA CCI Buy", 0, 0, clrGreen);
}
if (cci > 100 && Close[1] < ma) {
// 移動平均線下での売りエントリー
OrderSend(Symbol(), OP_SELL, 0.1, Bid, 3, 0, 0, "MA CCI Sell", 0, 0, clrRed);
}
この戦略は、トレンドの方向を確認しながらCCIのシグナルを利用するため、エントリーの精度が向上します。
バックテストの重要性
どんなに良い戦略でも、実際に使う前にバックテストを行うことが重要です。
バックテストとは、過去のデータを使って戦略がどの程度効果的かを検証する方法です。
以下のコードは、バックテストを行う際の基本的な手順を示しています:
double cci, ma;
int total = Bars - 1;
for (int i = total; i >= 0; i--) {
cci = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, i);
ma = iMA(NULL, 0, 50, 0, MODE_SMA, PRICE_CLOSE, i);
if (cci < -100 && Close[i + 1] > ma) {
// 買いシグナル
} else if (cci > 100 && Close[i + 1] < ma) {
// 売りシグナル
}
}
バックテストを行うことで、戦略の強みや弱みを把握することができます。
これにより、リアルなトレードでのリスクを減らし、利益を最大化することができますよ。
iCCI関数の応用例
iCCI関数は、CCI(Commodity Channel Index)を計算するための便利なツールです。
この関数を使うことで、さまざまなトレード戦略や市場分析を行うことができますよ。
今回は、iCCI関数をどのように応用して、より効果的なトレードを実現できるかについて解説します。
初心者の方でも理解しやすいように、具体的な例やコードを交えて説明しますね。
応用例1: トレンドフォロー戦略
トレンドフォロー戦略は、市場のトレンドに沿って取引を行う方法です。
iCCI関数を使って、トレンドの方向を判断し、適切なエントリーポイントを見つけることができます。
例えば、CCIが100を超えると上昇トレンド、-100を下回ると下降トレンドと判断します。
以下のコードは、iCCI関数を使ってトレンドを確認する例です:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci_value > 100) {
// 上昇トレンド
} else if (cci_value < -100) {
// 下降トレンド
}
このコードでは、14期間の終値を基にCCIを計算し、トレンドの方向を判断しています。
トレンドフォロー戦略を実行する際は、他の指標と組み合わせることで精度を高めることができますよ。
応用例2: 逆張り戦略
逆張り戦略は、価格が過度に上昇または下降したときに逆方向に取引を行う方法です。
iCCI関数を使って、価格が過度に変動しているかどうかを判断します。
例えば、CCIが200を超えると過熱感があり、-200を下回ると売られ過ぎと判断します。
以下のコードは、iCCI関数を使って逆張り戦略を実行する例です:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci_value > 200) {
// 売りエントリー
} else if (cci_value < -200) {
// 買いエントリー
}
このコードでは、14期間の終値を基にCCIを計算し、極端な値動きに対して取引を行います。
逆張り戦略を実行する際は、リスク管理を徹底することが重要です。
応用例3: 複数時間枠の分析
複数の時間枠を分析することで、市場の全体的なトレンドを把握しやすくなります。
iCCI関数を使って、異なる時間枠でCCIを計算し、その結果を比較します。
例えば、短期(1時間足)と長期(日足)のCCIを比較して、エントリーポイントを探ります。
以下のコードは、iCCI関数を使って複数時間枠の分析を行う例です:
double cci_short = iCCI(NULL, PERIOD_H1, 14, PRICE_CLOSE, 0);
double cci_long = iCCI(NULL, PERIOD_D1, 14, PRICE_CLOSE, 0);
if (cci_short > 100 && cci_long > 100) {
// 上昇トレンド
} else if (cci_short < -100 && cci_long < -100) {
// 下降トレンド
}
このコードでは、1時間足と日足のCCIを計算し、両方が同じ方向を示すときにトレンドが確認されます。
複数時間枠の分析を行うことで、より精度の高いトレード判断が可能になりますよ。
CCIの効果的な使い方
CCIは他のテクニカル指標と組み合わせることで、より効果的に利用できます。
例えば、移動平均線やMACDと併用することで、エントリーの精度を高めることができます。
市場の状況に応じて、CCIの期間を調整することも重要です。
ここでは、具体的な組み合わせ方法や効果的な使い方について詳しく解説しますね。
移動平均線とCCIの組み合わせ
移動平均線(MA)は、一定期間の価格の平均を算出する指標です。
例えば、CCIと50日移動平均線を組み合わせると、トレンドの方向性とエントリーポイントを見つけやすくなります。
CCIが100を超えているときに、価格が50日移動平均線よりも上にある場合は、強い上昇トレンドと判断できますよ。
逆に、CCIが-100を下回っていて、価格が50日移動平均線よりも下にある場合は、強い下降トレンドと判断できます。
このように、移動平均線とCCIを組み合わせることで、トレードの精度を高めることができますね。
移動平均線の設定期間は、自分のトレードスタイルに合わせて調整することが大切ですよ。
MACDとCCIの併用
MACD(移動平均収束拡散法)は、2本の移動平均線の差を利用してトレンドの変化を捉える指標です。
MACDとCCIを併用することで、エントリーポイントをより明確に判断できます。
例えば、MACDがシグナルラインを上抜けたときにCCIが100を超えている場合は、買いエントリーのサインと判断できますね。
逆に、MACDがシグナルラインを下抜けたときにCCIが-100を下回っている場合は、売りエントリーのサインと判断できます。
このように、MACDとCCIを併用することで、より正確なエントリータイミングを見つけることができますよ。
MACDのパラメータも、自分のトレードスタイルに合わせて調整することが大切です。
CCIの期間調整
CCIの計算期間を調整することも、効果的な使い方の一つです。
短期間のCCIは敏感に反応しますが、ダマシも多くなります。
逆に、長期間のCCIはダマシが少なくなりますが、反応が遅くなります。
自分のトレードスタイルに合わせて、適切な期間を選ぶことが重要ですよ。
例えば、短期トレードでは14期間や20期間のCCIが適しています。
中長期トレードでは30期間以上のCCIが効果的です。
期間を調整することで、CCIのパフォーマンスを最大限に引き出すことができますね。
他のテクニカル指標との併用
CCIは他の多くのテクニカル指標と組み合わせることで、トレードの精度を高めることができます。
例えば、ボリンジャーバンドやストキャスティクスと併用することが有効です。
ボリンジャーバンドは価格の変動範囲を示す指標で、CCIと組み合わせることで、相場の過熱感をより正確に判断できます。
ストキャスティクスは価格の動きの強さを測る指標で、CCIと併用することで、エントリーとエグジットのタイミングを見極めることができます。
これらの指標を組み合わせて使うことで、より効果的なトレードが可能になりますよ。
自分のトレードスタイルに合った指標を見つけ、上手に組み合わせることが大切です。
トレードルールの設定
CCIを効果的に使うためには、明確なトレードルールを設定することが重要です。
例えば、CCIが100を超えたら買いエントリー、-100を下回ったら売りエントリーといったルールを決めると良いでしょう。
また、損切りや利益確定のルールも設定しておくことで、リスク管理がしやすくなります。
例えば、CCIが再び0を下回ったときに利益確定するなどのルールを設けると効果的です。
トレードルールを明確にすることで、感情に左右されず、一貫したトレードが可能になりますよ。
しっかりとしたルールを作り、それに従ってトレードすることが成功の鍵です。
まとめ
iCCI関数は、MQL4でCCIを計算するための非常に便利なツールです。
この関数を使うことで、市場の過熱感を簡単に確認することができます。
具体的な使い方やパラメータの設定を理解することで、MT4での自動売買やインディケーター作成に役立ちますよ。
特に、他のテクニカル指標と併用することで、より精度の高いトレードを目指すことができますね。
iCCI関数の基本的な使い方
iCCI関数は、以下のように使います:
double iCCI(string symbol, int timeframe, int period, int applied_price, int shift);
例えば、14期間の終値を基にCCIを計算する場合、以下のように記述します:
double cci_value = iCCI(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
これで、現在のチャートの14期間分の終値を使ってCCIを計算することができます。
パラメータの詳細と設定
iCCI関数には、次のようなパラメータがあります:
パラメータ | 説明 |
---|---|
symbol | 計算対象の通貨ペア名。NULLを指定すると現在のチャートの通貨ペアが使用されます。 |
timeframe | 時間枠。0を指定すると現在のチャートの時間枠が使用されます。 |
period | CCIの計算期間。例:14。 |
applied_price | 適用価格。終値(PRICE_CLOSE)や始値(PRICE_OPEN)などから選択します。 |
shift | シフト数。0は現在のバー、1は1本前のバーを示します。 |
これらのパラメータを適切に設定することで、正確なCCIの値を取得することができます。
他のテクニカル指標との併用
iCCI関数は、他のテクニカル指標と組み合わせることで、トレードの精度を高めることができます。
例えば、移動平均線やMACDなどと併用することで、エントリーやエグジットのポイントをより正確に判断することができます。
これにより、トレードの成功率を向上させることができるでしょう。
まとめのポイント
iCCI関数を使うことで、市場の過熱感を簡単に把握することができます。
パラメータの設定を理解し、適切に調整することで、MT4でのトレードをより効果的に行うことができるでしょう。
他のテクニカル指標と組み合わせて使うことで、トレードの精度を高めることができます。
ぜひ、iCCI関数を活用して、成功するトレードを目指してくださいね。
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